父が失踪して翌日から探し当日、警察が発見したお話

数日前のある日、父親が失踪しました。

 

私は結婚適齢期をちょこっと過ぎてるぐらいの年齢です。結婚適齢期がどれぐらいなのかは分かりませんが、少なからず周りの人はちらほらと結婚している程度の年齢です、私は。

 

そして、私は実家暮らしです。

 

世の中では「良い年齢で実家暮らしなんて…」と言う人が多いですが、実家暮らしをしている人には様々な理由があるはず。どうかそういう考えはお控え頂くようにお願いしたいのですが、そういう人はそういう人でどうぞご勝手にしてくださいレベルの考えです。

 

お願いした所で、年寄りの思考ってのはそう簡単に変わらないって事は年寄りの自分がよく分かります。

 

実家暮らしのメリットの「生活費が安く済む」という恩恵を受けているのは事実ですが。生活費だけを見ると安く済むのは事実だと思うよ、生活費の面だけね。

 

因みに、私は母が鬱病です。それが理由で実家暮らしっていう訳ではないのですが、母を置いて一人暮らしするってのは考えて居ません。収入的に普通に一人暮らしは出来ると思いますが、「よっし一人暮らししよう!」とは思いません。

 

というより、大学生時代に内職とバイトで一人暮らしをしていました。もちろん、仕送りは無し。なので、意外と低収入でも一人暮らしって出来るもんでした。風呂ほとんど沸かせないけど。

 

母の鬱病はたぶん軽い方だとは思います。重いとか軽いとか私は医者じゃないのであんまり分かりません。その手の本は普通の人よりかは読んだつもりでは居ますが。

 

幸い、夏の暑い日だけは元気です。夏の暑い日以外は元気がないので、1年のほとんどの日が鬱病だと思ってくださって良いでしょう。

 

まぁ、母は1年中元気と言えば元気なんですけどね。毎晩毎晩、父親に罵声を浴びせているという点を考えれば本当に元気。私より声出るし元気。周りの人に包丁を向けたり、暴力も思いっきり振るってくるから母は私よりは元気。

 

その、毎晩罵声を浴びている父親が失踪したまるで他人事の様に書くお話です。

 

私の性格の歪みが思いっきり感じれる文章です。不快に感じられる方も居るかもしれないので、繊細な心の持ち主の方はどうか他の繊細なブログをご覧いただくようお願いします。

 

 

 

父親が帰宅しない

毎晩罵声を浴びている父がある日帰宅しませんでした。

帰宅しなかった当日、父の仕事は休みでした。母は父の顔を見るだけで罵声を浴びせるので、父が休みの日は朝から罵声を浴びせて、父を早めに家から追い出します。

 

そして、運が悪ければその状態で私も罵声を浴びせられます。

時々あるのですが、母が「死んでやる!」と言いながら刃物を持って外へ出かけられると不味いので、父が休みの日は自宅で仕事をやるようにしています。

 

「まぁ、いつもの様に朝から元気だねぇ」と私は思っていました。

 

その日は私は運が良かったのかは分かりませんが、罵声を浴びる事はありませんでした。「よし、在宅で仕事する日だし、ゆっくり久しぶりに寝てやろう」と思い、いつもより長めに睡眠を摂った日でした。私にとっては快適な1日。

 

そして、罵声を父に浴びせまくった母と昼を過ごし、夜を過ごしました。

 

父は追い出された日も仕事も有る日も毎日同じぐらいの時刻に帰宅します。日付が変わらないぐらいには帰宅します。しかし、23時を過ぎても帰宅しませんでした。

 

翌日の朝

話がちょこっと脱線しますが、私には兄が居ます。母にとっては私より兄の方が優秀だと考えているので何かが母は兄に相談します。存在しているだけで大変有難い兄を持って私は幸せです。私がやるべき事も兄が全てやってくれる素晴らしい兄です。

 

そして、朝になってもどうやら父は帰宅していなかったらしく、その件を母は兄に相談します。厳密に書くと、相談というより報告に近いのかもしれません。

 

鬱病患者によろしくない事の1つに「環境の変化」があります。「父がいつもの時間に帰宅しない」という環境の変化は母に相当なダメージを与えたのか分かりませんが、朝から存在しない相手に罵声を浴びせるという母が居ました。

 

多くの人が誰も存在しない場所で1人の人が大声で叫んでいるのを聞くと「こわい」と思うのかもしれません。しかし、私はかれこれ10年以上は母の鬱病と暮らしているので「今日はめっちゃ元気、笑えるわー」レベルになっています。

 

もちろん母に「お前なんて消えてしまえ!」と言われたりします。しかし、私は「えー?嫌ですぅ♡」という感じで返答しています。結構思考が終わってるのは分かって居ますが、それぐらいの精神じゃなきゃやってけない。

 

お陰で道端の変な人に絡まれても平気という特異的な体質を持ちました。

 

また、母は包丁を持って暴れたりもします。こうなると「警察呼べよ」と思う人が居るかもしれません。しかし、今まで多少手がかすったぐらいで、重症を負ってないので、今後もきっと大丈夫でしょう。

 

意外と血って固まるの早いからね、へーきだよ、きっと。(適当)

 

経験した事は無いですが、道端の人に包丁を向けられても私は「こわい」と思えないんじゃないか。という不安は多少有ります。

 

それ以上に朝ごはんも食べずによくあんなにも声が出るなぁと関心していまいます。母はきっと鬱病を抱えながらも長生きすると私は思っています。

 

父親の職場から電話と訪問

母は上記で書いたようにヒステリーになってしまいますが、兄と私は「へー、帰ってこないんだー、で?」という感じでした。

 

まぁ、いつか帰ってくるだろうレベルの考えです。帰ってこなければそれはそれで良いかなと。なんか有れば世の中の9割を知っているグーグルさんにお伺いすれば良いわけで。

 

しかし、そういう考えって出来ないんですね。

 

父の職場から電話が自宅に入りました。そして、母が受話器を取ると母が受話器に罵声を浴びせます。内容は「知らねーよ、二度とてめぇ電話かけてくんな!」レベルだと思います。

 

職場の人はきっと「旦那様が職場へいらしてないのですが…」レベルの事を聞いたのだとは思いますが。

 

因みに、鬱症状が無い時は、母は一切暴言を吐きません。また、私がちょっとでも汚い言葉を使うと注意してくる程度に言葉を大事にしている人です。

 

流石に母の態度で電話を出られたら職場の人は心配するでしょう、きっと。なので、数時間後には父の仕事先から人がやって来ました。そこでも母は罵声を浴びせました。

内容は「もう来るな!出ていけ!うるせー!」レベルです。近所に響き渡った事でしょう。

 

いろいろ考えれば私が出るべきだったなぁと思っています。猛省しています。今後このような事が有れば私が出ますので、どうか今回はお許しください。

 

警察が自宅に来ました

勤務先の人を罵声で追い返した母は自宅でも罵声を吐いています。

その中で私は読書をするという「人としてどうなんだコイツ」と思われるかもしれませんが、罵声を吐いている母に近づき何かを言うと暴力が飛びます。なので、私は近づきません。

 

もちろん、勤務先の人も「これはおかしいな」と思うはずです。

少なからず私は思います。

 

数時間後には勤務先の人が警察に通報したらしく、自宅に警察がやって来ました。

 

この時私は「あ、自宅前に警察居るねぇ」程度でした。しかも、バイクとパトカーと普通の乗用車の3つでやって来ましたから。きっと近所でも「あ、一ノ瀬さんの家のお母さんが何かやらかしたんだろう」と思っていた事でしょう。

 

母は罵声を吐いているだけで他の事はやってないんですけどね。

 

そこでも、母はピンポーンに出て警察を1度対応しました。しかし、母は警察にも罵声を吐き始めます。そして、最後は母の最大の頼りの兄へ泣きながら「お兄ちゃん、警察が沢山来てるぅ」と行きました。

 

私はやはり、人として終わっています。久しぶりに笑いました。

 

そして、その後、警察を対応したのは兄です。私は暴れる母を拘束していました。拘束って言っても手を掴んで暴れないようにしておくだけですが。そうしないと、警察の人に包丁を向けて切りかかろうとするわ、殴ろうとするわ、自殺しようとするわで。

 

もちろん、若干笑いながら。

まぁ、殴られるわ蹴られるわ引っかかれるわでそこそこの怪我は負いましたが。

 

最終的には警察も「お母さん、いつもこんなんなんですか?」と聞きましたからね。私は「ほとんど毎日でーす」って笑顔で答えましたけど。

 

そして、警察が自宅にやって来て確認した事の1つにも笑ってしまいました。

「押し入れに居る可能性が結構あるので、確認させていただいてもよろしいですか?」

 

という事。

世のお父さんは押し入れに隠れる事が結構あるのかぁ、と思ってしまいました。肩身狭い人って多いんだね。

 

失踪届を出したそうです(兄が)

母と格闘ごっこっぽい事をやっていたので、兄と警察が何を話しているのかはほとんど分かりませんでしたが、失踪届を出したという事だけは聞きました。

 

というより、あまりにも母が暴れて危ないので、自宅で警察と兄が話す事は出来ませんでした。結果として車の中で話をしていたらしいです。

 

警察に父の写真を渡し、父の特徴を兄は伝えたと言ってましたが、結構な時間車の中に居たので実際はそれ以上の話をしていた事でしょう。深くは聞きませんでしたが。

 

とりあえず、面倒な事をやってくれてありがとう、兄よ。

 

父とお金の話

サラリと前述しましたが、実家暮らしは生活費だけは安くすみます。これは普通の家庭だったら「生活費安くて済むよねー、実家暮らしって」で終わると思いますが、私の家は普通の家庭とは若干違う金の使い方が有ります。

 

それは、父親の借金返済

 

厳密に書くと、父親の借金返済にお金を使っているのではなくて、父の借金は父が全部支払っています。そして、父の生活費を出しているのは私と私の兄の2人です。母は働けないので、実質私と私の兄で生活費を出しているという形になっています。

 

それでも、いろいろと一人暮らしするよりかは安いのか?という程度です。

 

母の鬱病は父の借金が発覚した時からだいぶ悪化しました。というより、母の鬱病の根源は父と母の家系の遺伝だと私は勝手に思っています。

 

そして、父の借金はいくらか今も不明です。

 

「いくら借金有るの?」と聞いても実際の額は教えてくれません。調べる方法はいくらでもあるのは知っています。しかし、調べるまでも無いなと思い調べていません。

 

仮に、父が闇金に手を出し、話がややこしくなってきたら父を除く母と兄と私で家を出れば良いかなと。今の所は闇金までには手を出していないようですし。

 

酷いと思われるかもしれませんが、父と思い出はそんなに私にはありません。

 

何よりも父が昔「親の金で飯を食いやがって!」という発言を聞いて以来、私は父に何か感想を持つ事は無くなりました。父親という存在は確かに有るけど、その存在が一体何なのか分かりません。戸籍上父親っていう人であって、同居人という考えではありますが。

 

今や「子供の金で飯食いやがって!」と言える立場になりましたが、言った事は有りません。少なからず高校までの学費は父親に出してもらいました。本当は大学の学費も出してもらう予定で、その資金も学資保険であるはずでしたが、父親が全額使用しました。

 

借金作るぐらいならそりゃそうよね、レベルですが。

 

正直、当時は浪人して必死で大学合格して「コノヤロー」と思いました。それは当時の話で今は薄れて居ます。

 

幸い、内職とバイトで大学の学費と生活費を工面出来たので学資保険に頼らなくても何とかなりました。また、内職をやっていたお陰で今の私の仕事があるのでラッキーなのかもしれません。

 

父と警察から電話

母は「父はこの世から去った」という事を大声で叫んでいましたが、警察が去れば比較的落ち着きました。

 

環境の変化で疲れてたんだね、きっと。

 

そして、失踪届を出してから3時間後に父から電話が入っていました。かつ、警察からも電話が入っていました。警察からは2回電話が入っていました。

 

電話が入っていると気づいたのは、着信が入ってから10分後でした。

 

もちろん、警察からは伝言メモが残されていました。内容は「お父様の件でお話があります」という事。

 

私は内心「あー、本当にこの世から去ってお星様になったかな」と思いました。それと、兄が失踪届を出したのに何で私に電話が入るの?とも思いました。後に兄に聞きましたが「俺は電話に出たくないからな」という理由で私の電話番号も教えたそうです。

 

まぁ、良いけどさ、電話ぐらいなら。

 

そう思いながら私は警察に折り返し電話しました。

そして、まず警察からの一言。

 

「先ほど電話入れたのですが、どうして出なかったのですか?」

 

私は在宅で仕事してるけど、そんなに暇じゃないんじゃ

 

とキレそうになりました。

 

そうは言わずに「あ、すみません、ちょっと作業しておりまして…」と答えました。そもそも着信入った瞬間に電話出れる人って多いのだろうか。

 

次に警察の発言

「お父様から電話入ってますよね?どうして出なかったのですか?」

 

同じ事を繰り返しましょう。

「あ、すみません、ちょっと作業しておりまして…」と答えました。

 

という事で、失踪届を出した場合、着信は1回で出ましょう、みなさん。警察に怒られ詫びなければなりません。

 

そして3つ目の警察の発言。

「お兄様にお電話しましたが、どうして出ないのですか?」

 

流石に「ちょっと作業してまして」が使えないので変えました。

「兄は寝てます」

 

実際に電話が終わった後に兄の所に「警察から電話来たんだけどー」と言いに行ったら兄は起きて居ましたので私は警察に嘘を言いました、すみません。

 

電話の内容

警察からの電話の内容はこういった物でした。

「お父様を発見したので、保護しています。怪我は有りません。今夜中に帰宅するように言いつけておきます」

 

との事でした。

 

そして、本人確認のために父親の携帯から父親が私に電話を掛けました。

私は「おー?元気かー?」と言うと父は「おー、夜には帰る帰る」という通話をしました。

 

同じ屋根の下に暮らしているのに父と話すのはたぶん5年ぶりぐらいなんじゃないかなと。世の中の人はこれを「不思議な家だ」と思うのかもしれませんが、私の住む家では普通。

 

私が警察に電話しおしまい

 

父親との電話の後に再び警察から連絡が入りました。

110番に電話してください」との事。

 

どうやら、失踪届を出すと地域全体に「この人が失踪しています!」という事が警察中
に知れ渡るそうです。この辺りがちょっとよく分かりませんでしたが。

 

とりあえず、110に電話して「私の父が見つかりました」って言えば良いんだな。という事で電話しました。

 

そこで言われたのは

「事件ですか?事故ですか?」と言われました。

 

人生で2回目の110だったので焦りました。

「だって、事件でも事故でも無いんだよ」

 

私は「えっと…失踪届を出したのですが、父親が見つかりました」と言うと住所だけ伝え無事おしまい。

 

因みに、1回目はだいぶ小さい時で、道端におじいさんが倒れている時に電話しました。何故119にしなかったのか私でも分かりません。

 

あとがき

父が失踪した理由は不明です。帰宅した後の父はいつもの何倍もの母の罵声を受けた事でしょう。母の罵声が嫌だから失踪した可能性もありますが、気持ちは分かる。

 

鬱病に罵声は付き物なのか?と考えてしまうかもしれませんが、そうとは書ききれません。私の母が偶然罵声を出す程元気なだけだと思います。

 

借金が増えて穂先真っ暗になったのかもしれませんが、それはそれで自己責任なわけで。

 

また、灯油缶を持って父は失踪していたらしいですが、焼死って絶対に痛いからね。だって、火傷で水膨れ出来ただけでも痛いんだから。

 

鬱病の母を持ち、借金癖のある父を持った私ですが、意外とそれでも生きていけます。多少正確に歪みが出て「やべぇコイツ」と思われているとは思いますが、それぐらいです。